Blog始めました

このブログでは私の専門である根管治療を中心に、保存治療に関するお話をしていこうと思います。

虫歯の治療をした後に痛い、腫れてしまった。たぶん神経が死んでるから診て欲しいということで来院した患者さん(大学の同級生で歯科医師です)




ここまで患者さん自身の経過がわかりやすい、且つセルフ診断までしてくれると私の仕事も楽ですが、一から診査・診断を行い、治療方針を決定します。

どうやら痛んでいるのは第一大臼歯のようです。

神経の状態を診断して根管治療となるわけですが、どの程度の難易度なのか、どこに注意して治療をしていくか、この時点で判断をしていきます。





ここから治療開始。
根管治療で使用する機材は、手術で使用する器具と同程度の消毒=滅菌が基本となります。これがまた手間ですし、コストがかかります。

当院にはマイクロスコープ、ラバーダム、CTといった、マイクロエンドに必要な器具は用意がありますが、本当に大事なことはこういった清潔な環境を整えることではないかと思います。

顕微鏡を診ながら削っていくと、このように神経の入り口が見えてきます。

中の掃除を少しだけしたところです。
少しだけ入り口が広がっています。もっと小さく留めることも可能ですが、汚れの取り残しのリスクが増えるため、このくらいは必要かと思います。

あとは、古い詰め物は除去が原則なのですが、こちらは信頼できる先生のところで治療を行っていますので今回はそのままとなっています。

実際に窩洞内からの精査ではリークや虫歯の取り残しはありませんでした。
それでも神経が死んでしまったのは残念な限りです。

今回は最小限の切削量ですんでいますが、何度も治療を繰り返すとこのように歯の大部分が失われていきます。
当然歯の強度も落ちていきますよね。

いかに初回の治療が大事でかつ責任があるのかが分かります。

初回の治療でも診査診断から、2時間ほどのアポイントを頂いての治療をしています。
それだけ時間と手間がかかりますが、その結果がどうなるのか、写真を見比べてみると一目瞭然ではないでしょうか。再治療を繰り返すことでかなりの歯が削られてしまっていることがわかります。



根管治療でお困りの方。
なるべく削らず、歯を長持ちさせる治療をしたい方。
顕微鏡治療をご希望される方は是非当院までご連絡ください。

http://ichikawa-dental-office.com/

コメント