開業後初めて、根管治療の患者さんのご紹介を頂きました。
同期の高野先生ありがとうございます!
http://avenue-dc.com
根管治療は適切なタイミングでご紹介を頂けると、その後の治療が非常にスムーズになるので大変ありがたいです。そのため患者さんだけではなく、歯科医師の先生方にも広く情報提供が必要かなと思います。
痛みで近くの歯科医院に行ったところ、2〜3度治療をしてCTを撮影したが、それをみた瞬間に抜歯だといわれたということです。
その後ご紹介元の医院に通院され、顕微鏡で穿孔を確認、当院にご依頼を頂きました。
やはり持つべきは頼りになる同期です。
顕微鏡をお持ちの歯科医院が、敢えて治療の依頼をしてくれたということはとても嬉しいことです。顕微鏡で見えるからこそ適切な診断ができるし、そこで専門の医院へ依頼するきっかけになったのかなと思っています。
さて、レントゲン読影ですが、偏近心撮影からDL根、上部1/3と思われる部位に穿孔の形跡を認めます。穿孔の位置の確認は重要です。
あとは著しい根管の石灰化。根尖付近は根管の影すら見えません。
穿孔の原因もこれでしょうか。
なんとか無事にMB、MLが穿通できました。
ひたすら忍耐でネゴシエーションしていきます。
石灰化根管への対応は色々TIPSがありますが、最後は忍耐です。これしかありません。
昔は力任せにファイリングをしていて指が痛くなっていたのですが、今は全く痛くなりません。少しは慣れてきたということでしょうか。
治療後のトレー。これだけのファイルを使ってます。
最後はファイルが足りなくなりかけ、出番の少ない28mmにも動員がかかっています。
最後はファイルが足りなくなりかけ、出番の少ない28mmにも動員がかかっています。
一度曲がったファイルは石灰化根管には使いづらいため、これだけの材料を使用することになります。もう少し効率的に形成できるよう精進したいです。
ただ、自分の感覚としては新しいファイルをどんどん使う方が治療時間のトータルは短い気がしています。
ただ、自分の感覚としては新しいファイルをどんどん使う方が治療時間のトータルは短い気がしています。
今回、大きなレッジもなかったのでファイルの挿入がスムーズでしたが、レッジ形成があるとその修正に手間がかかり、更に治療が大変になるわけです。
なので理想的には、根管処置はより早く適切なタイミングで専門の医院へのご紹介を頂けるとありがたいです。そうすれば補綴もスムーズに行って貰えますし、患者さんの負担もぐっと少なくなりますので。
次回は残りの根管処置と穿孔封鎖です。
読み返してみると、全く対処法について書いてませんでしたね。
読み返してみると、全く対処法について書いてませんでしたね。
コメント
コメントを投稿